じゅころぐAR/VR

AR/VRメインのブログ。時々ドローン。

ARレベルを勝手に定義して、R問題を解決する

なんとかR増えすぎ問題への個人的な対策。  

AppleがAR/VRに参入してきたついでに、XRが公式な表現になってしまい、R界隈は混迷を極めています。

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いよいよ宗教戦争になりそう…

私の場合、Tangoをメインで開発しているので、MRっぽいARでもGoogleに倣って単にARと言うことが多いです。ただ、そうなるとTangoじゃないARと区別ができないんですよね。
じゃあ、MRと言えばいいかというと、MRは包括的な概念だから現実とMixされていれば全部MRとか言い出す訳ね。ああ、めんどくさい。
Windows Mixed Reality

そういえば、割と最近、同じように定義が曖昧になってしまった技術用語を知っています。

その名は、自動運転

自動化の対象をどう捉えるかによって、ブレーキアシストから無人走行まで全部自動運転になっちゃったんですね。
で、どうなったかというと、自動運転レベルが定義されました。

自動運転車 - Wikipedia

完全自動運転じゃない部分的な自動化も自動運転として定義した上で、機能や技術要素が違うでしょって話。

AR/MRの話に戻すと、現実感がちょっとでも拡張されていればARで、現実と仮想がほんのちょっとでもMixされてればMRだとする。
わかった、そう主張するなら否定はしまい。ただ、どれくらい現実感が拡張されて、現実と混ざり合っているかは違うんだから、レベル分けしましょうよ

以下、私が勝手に定義したARレベルの暫定版。

レベル0

現実と全く混ざっていない。
ARじゃない普通のアプリケーション。

レベル1

現実の映像にコンテンツが重なって表示される。ただし、コンテンツが現実に固定されておらず、一方が動くとズレが生じる。

レベル2

コンテンツが現実と同じ空間に固定されている。例えば、コンテンツが平面に接地し、カメラが動いてもその場に留まって見える。
技術要素:平面推定、モーショントラッキング、空間アンカー
代表例:ARKit

レベル3

コンテンツが現実に存在する物体とリアルタイムに相互作用を起こす。例えば、コンテンツが物体の陰に隠れたり、壁にぶつかり跳ね返る。
技術要素:オクルージョン、メッシュ再構成
代表例:Tango

レベル4

視覚、聴覚、触覚が一部拡張され、仮想コンテンツとユーザ自身が同じ空間に存在しているように感じる。レベル3との違いは自分が空間の中にいる感覚。例えば、首を動かすだけで見え方が変わる、音が立体的に聞こえる。
技術要素:ホログラム表示、空間音響、ジェスチャー、ハンドトラッキング
代表例: HoloLens

レベル5

完全に拡張された拡張現実。コンテンツの現実感とユーザインターフェースが拡張された結果、現実空間に存在する仮想コンテンツの区別が付かない。

※ 代表例は2017年6月時点の機能を元にしています
 

ユーザ体験のレベルが違うことがわかっていれば、ARでもMRでも好きに呼べばいいと思います。人によってレベル3の相互作用をMRと呼んだり、レベル4の同じ空間にいる感覚をMRと呼んでいることが問題の根底。AR技術にしても、すべてを一緒くたにしてARは云々と語ると、誤解や反論を招きやすい。
VRはARとは若干アプローチが異なりますが、レベル4,5で空間そのものを仮想に置き換えた場合には、VRとオーバーラップしますね。

と、てきとうに考えた割には、結構見通しがよくなった気がする。