じゅころぐAR

ARのブログ

ARKit

ARKit3.5およびAR Foundation4.0を試しました

LiDARスキャナを搭載したiPad Pro 2020の発売に合わせて、ARKit3.5が発表になりました。ほぼ同時にリリースされたAR Foundation 4.0も含めていろいろ触ってみたので、基本的な部分を紹介します。 LiDARとは iPad Proに搭載されているLiDARの性能 ARKit3.5に…

AR Foundation 3.0.1の変化点まとめ

Unity2019.3が正式リリースされたので、Unity2019.2.18f1からUnity2019.3.0f6にアップデートして、AR Foundationも3.0.1にしたのですが、以前のバージョンとの差異が目立つようになってきました。 同じところでハマる人もいそうなので、気づいた点をまとめて…

フィギュアや自撮りでARの開発効率を上げる

ARKit3で実装されたHuman Body TrackingやPeople Occlusionは人を検知して動作するため、一人で実機テストを行うのはなかなか面倒です。 ただ、工夫すれば多少は開発効率がよくなるので、私が実際に試した方法を共有します。 フィギュア、動画、イラストでが…

AR FoundationでPeople Occlusionを実装する

AR FoundationでPeople Occlusionを試しました。 実装方法にたどり着くまでに結構遠回りしたので、知見として共有しておきます。 People Occlusionとは Native App(Swift)のサンプルを動かしてみる AR Foundationで試す AR Foundation 3.1以降の場合 AR Fo…

技術書典7にサークル参加しました(当日編)

先日の技術書典7にて初めてのサークル参加を行い、ARの技術同人誌を頒布しました。 次回(&これから参加する方)に向けて、やったこと・感想などをまとめておきます。 前日までの振り返りは、こちらの記事にまとめています。 techbookfest.org 頒布した本 …

技術書典7にサークル参加しました(執筆・入稿編)

先日の技術書典7にて初めてのサークル参加を行い、ARの技術同人誌を頒布しました。 次回(&これから参加する方)に向けて、やったこと・感想などをまとめておきます。 techbookfest.org 頒布した本 振り返り 6月上旬:応募開始 6月中旬:ジャンル決め 6/28…

AR Foundationのすゝめ

AR FoundationのPreviewが外れて正式版となったので、改めて推していきます。 あと、記事の最後に宣伝があります。 Unity AR Foundationが2.1.1になってpreviewではなくなったようだ。— jyuko (@jyuko49) July 29, 2019 AR Foundationとは AR Foundationのイ…

カスタムシェーダーでARに光学迷彩やエッジ検出を実装してみた

ようやくですが、シェーダー完全に理解した。 はじめに シェーダー適用例 GameObject 光学迷彩 ドット カメラ映像 ネガティブフィルター パステルフィルター エッジ検出 おわりに 参考サイト はじめに ARKit3で発表されたPeople Occlusionのように機械学習の…

AR FoundationでARアプリの開発をはじめる

UnityでARKitを使って開発を行う際、Unity ARKit Pluginを使っていたのですが、いつの間にかタイトルに"[Now deprecated as of June 3, 2019]"(2019/6/3現在 非推奨)の文言が… 今後はUnityでARKitを使うならAR Foundationを使ってくださいということのよう…

ARKit/ARCore対応デバイス、対応機能一覧(2020/10)

WWDC2019でARKit3が発表され、2020年の3月にはARKit3.5が登場しました。 注目の新機能が追加されている一方で、ARKitでデバイスによる機能差異が出てきており、どのデバイスを買えばいいのか悩むケースもあります。 その辺をいい感じにまとめたサイトが見つ…

AROWオープンテストバージョンでARアプリを作る

引き続き、AROWを使ったアプリ開発です。 今回は、主に"サーバからのマップ取得"と"AR表示"について。 前回:AROWオープンテストバージョンでUnityに3Dマップを表示するまで - じゅころぐAR サーバからマップを配信する マップをサーバから取得する Tips Cre…

ARKitのARObjectAnchorをUnityで使ってみる

ARKit2の新機能として追加されたARObjectAnchorをUnityで試してみます。 blogs.unity3d.com ARObjectAnchorとは 開発環境 Unity ARKit Pluginのインストール ARReferenceObjectを作成する BoundingBoxを対象オブジェクトに合わせる 対象オブジェクトをスキャ…

Unreal EngineでARをやってみる

ARの開発環境では、Unityがデファクトスタンダードだと思いますが、Unityに使いにくさを感じることもあり、Unreal Engineも試してみることにしました。 そもそもなんでUnityを使ってたんだっけ? Unityのつらみ Unreal EngineのAR対応 ARKit ARCore UEでARプ…

ARCore Cloud Anchor APIをマスターする(後編)

前回の記事に前編と付けることで後編を書くためのネタを作るという『はてブ駆動開発』をやってみました。 後編では、Cloud Anchorを利用してプレイヤー間で複数のオブジェクトを共有するARアプリの具体的な実装を考えてみます。 Cloud Anchor APIの制限事項 …

ARCore v1.2でアップデートされた機能をさわってみた

Google I/O 2018の開催に合わせて、ARCoreがv1.2.0になりました。 内容的に注目すべき点が多いアップデートなので、追加された機能について調べていきます。 開発環境は、Unity前提になります。 ARCore1.2で追加された機能 Vertical plane detection Augumen…

UnityでビルドしたARKitアプリが実機でアプリ落ちするとき

わざわざ記事にするまでもないのですが、ここで躓くの2回目なので。 カメラ許可ダイアログのメッセージを入れ忘れている ARでカメラが映る前に落ちている場合、まず疑うべきはここ。 "Build Settings" > "Player Settings" > "Settings for iOS" > "Other Se…

モバイルAR開発プラットフォームまとめ

ARKit、ARCoreの発表を機にARアプリケーション開発の環境が急速に整い始め、用途に応じてプラットフォームを選べるようになってきました。 個人的な資料も兼ねて、主要なプラットフォームを一覧化しておきます。 はじめに ネイティブSDK ARKit ARCore Unity …

ARKitでARモグラ叩きを作ってみた

久し振りのARネタです。簡単かつ応用が効く方法なのでまとめておく。 はじめに iOS11.3と同時に提供されるARKit1.5で垂直面の検知ができるようになるそうです。 それなら、"以前にTangoで作ったARモグラ叩きが作れるのでは?"と思い、現時点で実装可能なARKi…

Tangoのサポート終了について考える

発売当初からのTangoユーザとしてポエム書きました。 はじめに ご存知の通り、GoogleがTangoのサポート終了日を告知しました。初めてのサポート端末Phab2 Proが発売されてからわずか1年しか経っておらず、Tangoが推進するARに将来性を感じていた身としては一…

WebAR-Articleを動かしてみた

WebARに注目して定点観測しているGoogle ARのGithubプロジェクトにWebAR-Articleなるリポジトリが追加されていました。 実際に動かしてみたところ、WebサイトにARコンテンツを埋め込むサンプル(Google非公式扱い)でした。 github.com 動かしてみる README…

WebARonARKitを試してみる

ARCoreのプレビュー版が公開されたことで、WebARによるARCore(Android)とARKit(iOS)のクロスプラットフォーム開発が可能となりました。 Augmented reality for the web | Web | Google Developers ARCoreはまだ対応デバイスが少なく、容易には試せない(※)た…